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五 - 8
(ひか)えている。真黒になった樽木(たるき)の交叉した真中から一本の自在(じざい)を下ろして、先へは平たい大きな籠(かご)をかける。その籠が時々風に揺れて鷹揚(おうよう)に動いている。この籠は何のために釣るすのか、この家(うち)へ来たてには一向(いっこう)要領を得なかったが、猫の手の届かぬためわざと食物をここへ入れると云う事を知ってから、人間の意地の悪い事をしみじみ感じた。
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